俺の名はケツクサー。失業中の騎士だ。配給された装備をずっとつけているので頭がおかしいやつなどと思われているが、これ以外に着るものがないんだから仕方がない。しばらく浮浪者のような生活をしていたが、同じ場所で育った小娘に連れまわされこき使われる生活を送っている。
 今回は霧の中に浮かぶ奇岩城とやらを探索させられるらしい。目的地に向かう船の上でそれは見えた。見るからに胡散臭い。とは言え、湖の中に浮かぶ島では逃げるのも大変そうだ。今回も死なない程度に働くとしよう。
 島につくなり、さっそく遺跡の調査を命令される。この小娘、顔なじみだからと言って無理ばかりいいやがる。何とか調査に同行させて魔物に殺させたい所だが、危機察知能力は異常に高いらしく、絶対についてこない。厄介な相手に捕まったものだ。
 目的の遺跡は何度壊しても復活する灯篭や壺等が存在する不思議な場所だった。だが、厄介な魔物がちょろちょろしているので鈍った腕を回復するには丁度いい。
 何度か出入りして感が戻った所で奥までいくと王冠を見つけた。こういうものを持ってかえると小娘が他に無いか探してこいと言うに決まっているので捨ててしまいたがったが、なぜか捨てることが出来なかった。呪われているのかもしれない。
 諦めて外に出ようとすると偉そうな髭のおっさんが立ちはばかっていた。やばい。明らかに俺よりも強い。おそらくさっきの王冠が目当てだろう。おとなしく差し出そうとするも、こっちの言う事をろくに聞かず襲ってきた。ろくに手入れもしていない配給装備では二太刀も喰らえば死ぬだろう。事実そうなった。

 とまぁ、こういうことを考えでもしないとやってられないなんちゃらネクスト。どうして魔法に使用制限(20回とか)があり、しかもコントロールできないのだ。どうして壁を壊すのがマトックじゃなくてガントレットなのだ。鍵を自分で作れたらダメだろ?敵が何度も沸いたらダメだろ?もう、半端にXANADUっぽいところがあるのが余計にむかつく。今はもう、Falcomに文句を言うために遊んでいるようなものである。投げ出したら敗北を認めることになるしな。