平野にある大念佛寺で毎年8月第4日曜に公開される亡女の片袖と香合、幽霊画12枚を友人と見に行ってきた。平野駅までおおさか東線を使うと15分ほど短縮されるというのはちょっとびっくりだ。久宝寺から奈良方面に行くならもう5分ほど短縮されるんじゃなかろうか。20分違うとなると大きいよな。
 それはともかく寺まで移動したら何やらテントの下にベンチを並べて人が大量に座ってるのが目に入る。しかも幽霊博物館ののぼり付き。嫌な予感がしたら見事的中で並んでる人の列だった。とはいえ、ちゃんと日陰を作って座れるようにして扇風機も回してるのはすごいな。拝観料とか全く取ってないのに。出店というか、売店なんてのもなくて、逆に地域イベントみたいなのを開催してるあたり、昔の村の集会場としても機能していた時代を守ってんのかなぁ、という気にもなったり。
 展示物が少ないからか人がどんどん出ていくのでそれほど待つことなく入場。片袖、香合ともにガラスケースの中に入れてあったが、片袖は経年劣化が見て取れるくらいに生地が危険っぽい。色もかなり褪せて本来の色の想像ができないくらい。柄は白糸で織ってあるのではっきりと分かるんだが他にも色があったんじゃないかと思うと判別できないのが残念。香合は細かく細工がされてあり、実にいい味が出てるんだが蟹の模様が謎。可愛いんだけどなぜ蟹。
 そして幽霊画。本物の幽霊画が12枚も並んでいて、間近に見ることができるというのは実に素晴らしい。それも西洋技法が入ってくる前の日本画ばかり。いや、書かれた時代とかわからんので前と書くのは不適切かもしれないが、作者不明ながら本物の日本画を目にすることが出きるというのは貴重だと思う。遠近法を使ってないのにどれも立体感があり、幽霊が浮いて出てくるような雰囲気を持ってるのが印象的。こういうのを見るとやはり生で見ないとダメなんだなぁ、という気持ちにさせられる。何年後かにまた見に行きたいところ。
 ついでなんで杭全神社も。始めてきたが参道がかなり長いのに驚く。本殿は直接見ることはできないが、柵越しにかすかに見ることができた。しかし熊野三所権現を祀っていたとはしらなかった。帰宅してなにげに調べたら起源となる第一電は1100年以上前とか。さっきの大念仏寺も900年ほど前とかだし、平野には遺跡もあったりするし、すごい土地なんだと実感させられた。
 その後難波まで移動。ウロウロと引き回してすみませんでした。結局妖怪研究所所長が経営してるという喫茶店の場所確認をしなかったが、相変わらず本屋だの古本屋だのをまわって最後にラーメン食って解散。新今宮まで歩こうかと思ったが、流石に疲れてきたので地下鉄を利用。南森町についたところでニャル子3巻買うの忘れてるのに気づき梅田まで移動。バカじゃのう。地元まで戻って本屋でまた買い物して相変わらずカバン一杯の荷物を抱えて帰宅。さすがに倒れこんで軽く寝てた。なんとか銭湯だけ行かねばと思いつつ動けないのが悲しいところ。マジ眠い。