ブラザーズ・グリム

 久々のテリー・ギリアム監督作品ということで楽しみにしていた一本。本当は先週いくつもりだったが、奇談があっさり打ち切られそうだったんで予定を変更したのだった。ただ、ハリーポッターが公開されちゃったもんでロビーが猛烈に込んでたのにはぐったり。ハリーポッターなんぞ小学校の体育館で上映しやがれ。
 話がずれた。ここしばらく忙しかったので事前情報をまったく仕入れず見たのだが、何このモンティパイソン。モンティパイソンというか、ホーリーグレイルだな。ドイツの片田舎をここまでやらんでいいやろというくらい見事に再現してたり、村人も見事なまでに薄汚かったり、グリム兄弟が詐欺師だったり。グリム兄弟が魔物退治するとだけは聞いていて、何それ?と思っていたのだが、まさかこういう方法で繰るとは思ってなかった(笑)
 で、その詐欺師の兄弟が本当の魔法に遭遇して悪戦苦闘するのだが、あちこちにグリム童話のネタが散りばめられていて実に楽しい。思わず読み返したくなっちゃったよ。それ以外でもコメディ要素もアクション要素もしっかり組み込んであるし、強烈な個性をもつキャラクター盛りだくさんで本当にいい映画であった。
 そういや、席が取れなかったからか子供連れで見にきてる家族がいたが、子供が騒ぐことがなかったのは、やはり面白かったからだろうか。